「日銀株」がストップ高 政策点検控え動意付く?
(出典:2021年3月1日 日本経済新聞)
昨年3月、新型コロナの感染拡大懸念から世界中の株価が大暴落しました。当然、日経平均株価も大暴落しました。
あれからちょうど1年後の現在、日銀法に基づく認可法人である日銀は普段はほとんど取引がないですが、過去を振り返ってみると、日銀の政策変更の前後に株価が乱高下傾向がありましたが、これが二番底のサインであるように思われます。
日本銀行 ジャスダック銘柄(8301)
(出典:2021年3月2日 Yahooファイナンス)
民間銀行でしかない日銀ですが、もはや買える銘柄がなくなり、最後に自社株を最高値までつり上げて総売りして逃げるという計画があるわけです。そもそも、民間企業が通貨を発行していること自体がインチキなのですが、日経平均株価が大暴落する合図ということです。
近いうちに連日1000円前後の下落が何度も起きると思いますが、下落の勢いが落ち着いてから少し時間が経ったところでさらに暴落がやってきます。実際に相場を動かしているのはAIであり、この1年で株価を倍につり上げてきました。
世界中の投資家たちを熱狂させてきましたが、いよいよ日本企業の大株主である日銀は愚かなマネーゲームを終わらせるため、親切にも2日連続でストップ高を演出しています。
3月に入ってからの日経平均は、NYダウ平均が価格を戻しているにもかかわらず、3万円台に戻せる動きを見せていません。足元のNYダウは高値圏で推移していますが、日経平均同様、一部の銘柄の上昇が指数をけん引しているだけです。
「バブル崩壊」兆候のウラで…急失速する「日銀ETF購入」の前に立ちはだかるユニクロ
(出典:2021年3月2日 現代ビジネス)
NYダウ高止まりの一方、新安値銘柄が増加する可能性があります。そのことは日本株にも言えることで、日銀がファースト・リテイリング(ユニクロ)株やソフトバンク株を国策企業として大量に購入していますが、売り出し始める可能性があります。もし昨年3月以来のサイン点灯となると、NYダウより日本株のほうが先に暴落し始めることに注意です。
また、NYダウが先に暴落した場合は、日本株はほぼ同時に連動するのは間違いありません。もしNYダウが暴落し、リスク回避の円買いが加速すると日銀によるETF買い入れ効果も焼け石に水となり、ボラティリティがさらに上昇していきます。
先行き不透明感が一気に高まる時、オーバーナイトのポジションを取る売買は手控えられ、短期的な投資がメインとなって荒い値動きとなります。
現在、欧米諸国の金融市場には「ヒンデンブルグ・オーメン」のようなサインは点灯していませんが、2016年以来のサイン点灯となれば、ダボス会議の開催日である5月25日まで何らかの動きが始まる可能性もあります。
トランプ氏、共和に影響力誇示 24年大統領選にらむ
(出典:2021年3月1日 日本経済新聞)
昨年11月3日のアメリカ大統領選挙以降、株価が急騰し始め、今年に入って米国債の長期金利も上昇しています。保守政治活動会議(CPAC)でトランプが顔を出した2月28日以降、FRBによる金利引き上げの可能性などが、急落相場のきっかけとなるかもしれません。
日銀の2日連続ストップ高は、ただぼテクニカル分析かもしれませんが10年以上もETF買いをやってきたので決して侮れないことです。何かあればもちろんこのコラムでも詳報しますが、3月中は要注意なのは明らかです。
さて、東証より毎日開示されている取引参加者別取引高を元に分析し、考察をして株価の行方について私個人の見解を掲載していますが、あくまでも個人的見解であり、確実にそうなるわけでもありません。
特定の銘柄の売買を推奨するものでもなく、コラム内で推奨することは一切ありません。あくまで、東証で公表されている投資主体の手口を分析した上での日経平均の行方ですので、ポジションの選択はご自身の判断にて行って頂いて、一切について責任を負うものではない事をご理解頂いた方のみ購入をお願いします。
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